結婚詐欺師(75点)
![]() | 結婚詐欺師 (2008/06/25) 内村光良鶴田真由 商品詳細を見る |
女性は必見!乃南アサの同名小説をドラマ化した。監督は金子修介。リアルで怖い!アルマーニの店にやってくる颯爽とした長身の男。「橋口様いらっしゃいませ!」店員の曽田理恵(星野真理)が嬉々として男を迎えるのだった。ドイツ大使館のパーティに出席するネクタイを買いにきたようだ。さりげなく「こういったパーティには同伴者が必要なのだけれど、君一緒に出席してくれないか?」と言う男。小滝橋署の阿久津洋平(内村光良)は昨夜も署に泊まったが、水商売風の女がやってきて婚約者が失踪しているという。ホステスの山崎元子(鈴木蘭々)は株式会社グッドフェロー会社社長、橋口雄一郎(加藤雅也)と婚約したのだが、数日連絡もなく電話もつながらないというのだった。元子は橋口に500万円を渡していたのだ。阿久津は結婚詐欺だとピン!と来るのだった。元子から橋口の写真を預かる。阿久津は大学の恩師、<倉本先生の古希を祝う会>に出席するのだが、そこには元恋人の江本美和子(鶴田真由)の姿もあった。(この会場に橋口の姿もあり、橋口は次のターゲットを捜していた。美和子に目星をつけてわざとぶつかる。)橋口雄一郎は本名を松川学といい年齢は44歳、滋賀県の大津出身だった。驚いたことに松川は結婚しており保育士の妻、松川澄江(秋本奈緒美)がいた。澄江によると松川は4年前出所したが妻の所へは戻っていないというのだった。橋口こと松川には他に資産家で二条流舞踊の師匠、宮脇千草(夏樹陽子)からも月々の小遣いをもらいマンションの保証人にまでなってもらっている。その他にもビルのオーナーで小料理屋を経営しているおかみ槙登与子(東ちづる)もいた。橋口には一件だけ被害届けが出ており、大学職員の吉田邦子は橋口の詐欺にあい実家の土地も売却した挙句ヤミ金にまで手を出して自己破産をし、踏み切り自殺をしてしまっており被害届けもあまり役に立たない。そしてどの女も被害届けを出そうとはしない。警察の捜査は難航するが、橋口が美和子に接近したことにより展開を見せる。阿久津は昔愛した女が橋口の手口に載せられているのが忍びなかった。美和子に会い警告を出すのだが、それが却って美和子の心を狂わせる。猛烈な橋口のアプローチに堅物の美和子も篭絡されるのだった。阿久津は内心複雑だった。乃南アサは女性の心のスキを描くのがたくみだが、この結婚詐欺師の手口は傍から見ていると何故、ひっかるのかと疑問に思うが女性の心を巧みに操るこのテクニックは必見である。結婚願望のない女性や周囲からしっかり者を思われている女性のほうがひっかかりやすいのだ。加藤雅也がなかなか良かった。
アルファ・ドッグ 破滅へのカウントダウン(10点)
![]() | アルファ・ドッグ 破滅へのカウントダウン (2008/06/25) ブルース・ウィリスシャロン・ストーン 商品詳細を見る |
15歳の少年を誘拐殺害したとして史上最年少のFBI最重要指名手配犯人ジェシー・ジェームズ・ハリウッドは殺人罪で死刑を求刑されたが、弁護士が控訴して現在も裁判中である。2005年にニック・カサベテス監督が映画化したが弁護士らは映画公開差し止め請求をしたが、全米で公開されたという問題作だ。アメリカにおいて今や犯罪の巣窟である中産階級の子女が問題となっている。一昔前なら下層階級や黒人など有色人種が犯罪者と相場は決まっていたが、普通の両親もいる家庭の子供が犯罪を犯す確立が大きいというのだ。両親が共稼ぎで無関心であるとか、子供を放置していたり麻薬に手を出していても見て見ぬふりをしたりする親の問題も指摘されている。パーティ三昧に明け暮れて、SEXと麻薬に溺れてしまう十代の少年少女たちの実態が浮き彫りにされる。プール付の豪邸に住みながら、遊びほうけているアメリカの子供たちを見ているとうんざりする。この国の未来もそう大したことは無い!もう唖然としてしまう。親まで麻薬を吸っているシーンなど見ていると悪寒が走る。ブルース・ウィリスやシャロン・ストーンなども出演している。見た後の不快感・虚脱感を覚悟できるなら見てもよいだろう。こんな映画を見たら子供をアメリカ留学させたくない!と思うだろう。
すべてはその朝始まった(65点)
製作はかのヒットメーカー、ワインスタイン兄弟。監督はミカエル・ハフストーム。脚本は「パイレーツ・オブ・カリビアン呪われた海賊たち」「コラテラル」のスチュワート・ビーティ。広告会社勤務の会社員チャールズ(クライヴ・オーウェン)は学校教師の妻ディアナとインシュリン注射がかかせない病弱な娘エイミーと3人暮らし。娘のための手術費用を夫婦共稼ぎで貯めていた。ある朝、通勤電車に乗車したはいいが小銭を忘れてきたために車掌に次の駅で下車するよう勧告を受けていると一人の女性が代わりに立て替えてくれる。その女性はルシンダ(ジェニファー・アニストンはブラピの前妻だ)は大手金融会社に勤めており、美人で頭もよくチャールズと意気投合する。ルシンダもまた同じ位の娘がいて互いに娘の写真を見せ合う。毎朝会う内に2人は食事に行く約束をするのだが、お酒も入り互いの悩みなども話している内にいいムードになり場末のホテルの12階に部屋をとるのだった。そしてコトに及ぼうとするとき一人の男が侵入してきて銃をちらつかせて脅迫し2人から金と身分証明書を巻き上げ、ルシンダをレイプする。チャールズは警察に届けようとするがルシンダは家庭が壊れてしまうと止めるのだった。そしてその日から、ラロッシュ(ヴァンサン・カッセル)と名乗る男から脅迫電話がかかってくる。最初は一万ドルを強要し、自宅にまでやってくる。徐々にエスカレートしてくるラロッシュに弁護士に相談したりするが、警察に届けを出していないことに弁護士もお手上げだ。10万ドルを要求してこられてほとほと困り果てたチャールズは同僚で刑務所帰りの友人に相談するのだが、その友人も殺害されてしまうのだった。その上ルシンダの自宅に押し入り、10万持ってこなければルシンダの命は無いと言われる。チャールズは娘の手術費用と会社の金を横領して急いで持っていくのだった。ハッキリ言って観客はこれは美人局だとすぐわかる。そしてあまりのチャールズの鈍感ぶりに舌打ちさえするのだが、後半はガラリ!と変わるのだ。(そうじゃないと観客は黙っていない!)チャールズは金を取り戻せるのか?ラロッシュとどう対決するのか?最後はスッキリ!で欲求不満は解消する。
アイランド(60点)
マイケル・ベイ監督の映画であるからカーアクションが見所だ!細部に関しては目をつぶって見ていただきたい。冒頭はちょっとゲンナリするのだが(未来社会のデザインとか服装や食事風景がダサイ!)中盤あたりから面白くなるので少しガマンしてもらいたいのだ。そこはクリーンな社会で男女は隔てられ人々は清潔な白い衣服を着ている。食事も決められており労働も与えられたことのみをしている。それもひとえに抽選で<アイランド>というもっと素晴らしい地へ行く日を待っているからである。リンカーン・6・エコー(ユアン・マクレガー)はジョーダン・2・デルタ(スカーレット・ヨハンセン)に話かけて叱られるがそんなことは気にしない。リンカーンは他の者たちとは違い好奇心旺盛で、なぜ?と疑問に思うことが多いのだった。メリック医師(ショーン・ビーン)に呼ばれたリンカーンはよく見る夢の話をする。<リノヴァティオ>という名の船でアイランドへ行く夢を見るのだ。ラテン語で<再生>という意味の言葉だがラテン語を学習したことのないリンカーンが何故そんなことを言うのかメリックには解せない。それで小さな虫のようなマイクロセンサーを眼球から侵入させて視神経を分析させようとする。(見ているこちらもチクチクする)スタークウェザー(マイケル・クラーク・ダンカン)が<アイランド>いきの抽選に当たり、妊娠中のリマは産気づきアイランド行きが決定する。(子供を出産するとアイランドへ自動的にいけるのだ)翌日、ジョーダンのアイランド行きが決まったがリンカーンは少し寂しいのだった。上の世界は汚染されていると聞いているのにリンカーンは一匹の蝶を見つける。その蝶を逃がそうとして、蝶の行方を追ってしまい上の世界へ出る。そこは病院のような場所でリマが出産している場面を見てしまう。ところが子供を生んだ後リマは薬殺されてしまう。そしてスタークウェザーも逃げ出そうとして捕獲され「死にたくない!」と泣きながら連行されているのを目撃してしまう。アイランド行きは殺害されることだと知ったリンカーンは、地下に戻りジョーダンと逃亡する。逃亡中に多くのクローンが生産されている場所に出てしまう2人。何とか地上に出た2人は砂漠地帯を歩き、汚染地帯にいると言っていたマック(スティーブ・ブシェミ)の所へ駆け込む。そこで驚愕の事実を聞いてしまう2人。地上に住む人間のためにクローンを生産し代理出産をさせたり、臓器移植をしたりするのだ。地上のセレブたちは一体500万ドルで自分の保険のためにクローンを作るのである。リンカーンは自分のオリジナル、トム・リンカーンに会いに行こうとする。マックは自分のカードと現金をくれて2人を助けてくれるのだが、メリックが雇ったブラックホーク・セキュリティのローラン(ジャイモン・フンスー)らに殺害される。人間たちはアグネイト(クローンをそう呼ぶ)は人間ではない!と教えられていたのだ。2人が逃亡する場面は必見!追跡してくる車に列車の車輪がゴロンゴロンと落ちてきて次々に当たりクラッシュするさまが、かなり面白い!!そしてリンカーンは自分のオリジナルの邸宅にたどり着く。2人は無事逃げおおせるのか・・・・・・。
リターナー(10点)
![]() | リターナー ― デラックス・エディション (2003/03/07) 金城武 商品詳細を見る |
ハッキリいって駄作中の駄作!あまりいいところが見つからない映画である。監督の山崎貴をアメリカでも通用する監督という意見があるらしいが、「・・・・・・・」なのである。金城武を最初に見たのは香港映画だったと思うが(とても若く美青年で教祖役をしていた)、次に見たのは「恋する天使たち」で「パイナップル好き?」と日本語で言っていた。どれも演技はイマイチで日本語になるとほとんど何を言っているのかわからない。岸谷五朗もまたもろコメディアンだ。鈴木杏もトヨエツとドラマ出演していた頃はなかなか可愛らしい少女だったが成長と共に美少女オーラが薄れていった。顔も丸っこくて運動神経がいいようにはとても見えない。本作にはダグラと呼ばれる宇宙人が登場するのだが、デザインがETもどきで気持ち悪い。前作の「ジュブナイル」といいメカデザインはイマイチだし、ストーリーはよくあるSF映画の寄せ集めだし・・・・かなりトーンダウンしてしまった。
| HOME |





