夜のピクニック(60点)
![]() | 夜のピクニック(スマイルBEST) (2008/02/08) 多部未華子 商品詳細を見る |
恩田陸の小説はちゃんと読んだほうがいい!2005年本屋大賞に選ばれた本であるから「博士の愛した数式」(2004年)「東京タワー」(2006年)と同様映画化したわけだが一番の駄作になってしまった。恩田陸という小説家は宮城県仙台市生まれだが中学3年生〜高校卒業までを茨城県で過ごした。本作の高校生たちが80キロの道のりを丸一日かけて歩き続ける「歩行祭」は作家が水戸第一高校で本当に経験したことである。今年で60回を迎える水戸一高の「歩行祭」は65キロを1000人の学生が歩く行事だ。高校生が昼夜を通して歩き続けるというこの行事はなかなかにいいものだ。迷いや悩みを抱える生徒たちが様々な秘密を親友に打ち明けたり、わだかまりが無くなったりする。
甲田貴子(多部未華子は「HINOKIO」で少年っぽい少女を演じて鮮烈な印象を残した)は「歩行祭」で一つの決心をしていた。貴子の母(南果歩)は愛人でシングルマザーだった。見たこともない父が亡くなりその葬式の日に父の本妻とその息子西脇融(石田卓也は「蝉しぐれ」で主人公の若い頃を演じてとても記憶に残る演技で評価された)に会ったのだが、西脇はクラスメートだったのである。その日から西脇は貴子に冷たくするのだが貴子は反論できないでいた。自分は西脇の家庭を壊した女の子供だからである。異母兄弟である西脇と自分の関係をクラスメートは誰も知らない。クラスの大半は2人が好き同士なのだと思っていた。この年代にしかない傷つきやすさや一途さが満天の星の下できらめく。瑞々しい生徒たちの思いが痛々しく美しい。だが原作を読んだほうがもっといいだろう。
![]() | 夜のピクニック (新潮文庫) (2006/09) 恩田 陸 商品詳細を見る |
チャーリーと14人のキッズ(70点)
![]() | チャーリーと14人のキッズ (2007/09/26) エディ・マーフィ; ジェフ・ガーリン; スティーブ・ザーン 商品詳細を見る |
たまにはファミリー向けコメディを見るのもいい!チャーリー・ヒントン(エディ・マーフィー)は広告会社のモーレツ社員。野菜シリアル促進キャンペーンを同僚のフィル(ジェフ・ガーリン)と共に進めていたのだが味がまずくて子供たちに総スカン!プランは頓挫してしまい野菜シリアル部門は閉鎖、クビになってしまう。妻のキム(レジーナ・キング)が働きに出て、チャーリーは一人息子のベンの育児をすることになる。地元の幼稚園に入れようとするのだが、その幼稚園は4ヶ国語を教えて規律正しい厳格な教育を目指しており学園長のミス・ハリダン(アンジェリカ・ヒューストン)はお高くとまった嫌な女であった。その上授業料がバカ高いのだが付近にはその幼稚園しかなかったのだ。チャーリーとまた一人息子を連れているフィルは保育所を作ることを思い立つ。チャーリーは自宅をその場所にして早速子供を持つ親たちにビラを配り園児募集をする。集まってくるキッズたちも個性的すぎず、それでいてそれぞれがとても可愛らしい。当初ハチャメチャになってしまうが段々とコツを覚えていく2人。ミス・ハリダンが児童相談所に苦情の電話を入れたことで査察を受ける。保育士が1人足りないといわれて会社の郵便係だったスタートレックおたくのマーヴィン(スティーヴ・ザーン)を仲間に引き入れる。あんなに言うことのきかない子供たちがマーヴィンの言うことをよくきくのだった。監督はスティーヴ・カー。こういった子供を使った映画は多いが本作はバランスがとれていて面白い。
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